パラダイス探しの旅に出た

社会人2年目のひよっこがアイデンティティを確立するまで

白米はうまい

昨年、私は大学を卒業し、社会人になりました。

入社後の集合研修が終わると同時に、未開の地で社会人生活&初の一人暮らしをスタートさせました。

 

えっ?友達も家族も居ない場所でいきなり社会人とかキツくね??

 

大正解。現状私は、家族、友達、恋人なし、基本的に会社と家の往復といったとても孤独な生活を送っています。(ここだけの話、入社当初はラブラブの同期の彼氏がいましたが、一年もせずに別れました笑)

「孤独」は、想像以上に辛いものでした。そんな孤独と日々向き合う生活の中で、気付けたことが大きく3つあります。

 

恋人の大切さ

冒頭で申し上げた通り、新天地に来てからは同期入社のラブラブな彼氏がいました。

仕事が終わったら家に来てくれるから、仕事が辛くても頑張れたし、土日も必ずと言っていいほど一緒に過ごしていたので、平日が辛くても土日を思えば乗りきれました。

しかし、哀しいかな人間って慣れてしまう生き物です。愛してくれる彼に甘えて日々傲慢になっていってしまう私。。。彼氏ならしてくれて当たり前だよね?そういう態度を見透かされてか、冷たくなっていく彼、、、こうして恋は終わっていきました。

今思えば、ごはんに行ったら多めに出してくれたり、ご馳走してくれる事、レストランでは必ずソファ席に座らせてくれたこと、クリスマスや記念日にプレゼントをくれること、車でどこか遠くまで連れて行ってくれること、、このどれもが特別なのです。

にも拘わらず、当時の私は彼がしてくれることを、当たり前と思うには飽きたらず、「プレゼント安くね?怒」と不機嫌になったり、さぞ傲慢だったことでしょう。

「恋人なら○○してくれて当たり前」、「恋人=一方的に自分の欲求を満たしてくれる人」なんて野暮な考えは捨てて、「一人の人」としてその行動一つ一つに感謝しましょう。

 

家族の大切さ

大学時代、「一人暮らしをしたら親のありがたみが分かるよ。」と、口を揃えて一人暮らし組の子達は言っていました。「いうて、テクノロジー発達してるから家事とか楽勝でしょwwww」と当時の私には一ミリも響きませんでした。数年後、まさか自分が「一人暮らしをして親のありがたみが分かる側の人間」になるとは夢にも思いませんでした。

生まれてから大学を卒業するまでの23年間を実家で過ごしていた私にとって、一人暮らしの生活は憧れのまた憧れでした。その為、社会人デビューと同時に夢の一人暮らしを始められたことは、嬉しさしかありませんでした。

最初の頃こそ、一人で自由気ままに暮らせる喜びを味わっていましたが、次第に、家に帰ったら誰も居ないさみしさを感じるようになりました。

家に帰ってしまったら、孤独に向き合うほかありません。ご飯だって作らなきゃいけないし、その前にスーパーで食材を揃える必要もあるし、お風呂も沸かさないといけない。。「あれ?テクノロジー追いついてなくね?」ここで私は気付きました。家事は超絶だるいということ。そして、一人は超さみしいということ。

家に帰ったら、栄養バランスの整った食事が出てきて、お風呂が焚けてて、洗い立てのシーツが敷いてあるベットで眠れることの幸せったらこの上ない。

生まれてからこんな恵まれた生活をしていた私にとって、これらのことは当たり前でした。そして最近になってようやく、当たり前ではないということに気付けたのです。そして、こんなことをしてくれる人は間違いなく親しかいません。喧嘩して、暴言を吐いても欠かさずにご飯を作ってくれたこと、今ならそれがものすごく特別なことだとはっきり分かります。

傲慢な態度を取り過ぎて恋人にさめられたという経験がありますが、その何億倍、家族に対して傲慢な態度をとってきたことでしょう。それにも拘わらず、常に全力の愛を注いでくれたことに関しては、感謝しかありません。(まさか自分がこんないい子ちゃん発言する日が来るとは夢にも思いませんでした。。) 

無償の愛を注いでくれるのは親しかいません。そして、その無償の愛は言わずもがな特別です。感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。

 

白米のうまさ

一時期、ダイエットを兼ねてバリバリ筋トレにはまっていたことのある私。朝ごはん代わりにプロテインを流し込み、会社でも間食はしない。(たとえ頂き物のお菓子でさえ食べません。)帰宅したら、低糖質高タンパクな少量の食事(鶏むね肉や、ブロッコリーをゆでたものなど基本的においしくない)をササッと食べて、ひたすら筋トレ。トレーニング後には、かならずプロテインを飲んで、一日を〆る。という生活を2か月ほどしていました。 

筋トレを2か月も続けられたことは自分の中でかなりすごいことです。この生活を続けられたことの要因に「週に1度のチートデー」を設けたことが大きいです。「チートデー」の日は、脂質糖質が多く太ってしまいそうな揚げ物やスイーツ、白米などの炭水化物を食べるのですが、これがまあおいしい。毎日好きなものを食べるとそのおいしさが当たり前になりますが、週に一度だと特別なものになります。

白米という、比較的毎日食べるものだからこそ、食事制限をして久々に食べる白米が特別になり、白米の本当のおいしさが分かるのです。

食事制限をしたことにより、食べたいものを好きな時に食べられるということの尊さが身に染みて実感できました。

 

以上です。

目の前のことを当たり前と思わず、感謝の気持ちを忘れずに。。